============== 開発環境のJava ============== この文書では、開発環境で利用するJava(JDK)環境やバージョンについて、また利用するJavaに応じたアプリケーションプロジェクトの設定について説明します。 .. seealso:: Asakusa Frameworkが動作検証を行なっているプラットフォーム環境の情報については、 :doc:`../product/target-platform` を参照してください。 開発環境で利用するJDK ===================== Asakusa Framework バージョン |version| では主に `Oracle JDK`_ で動作検証を行なっています。 .. attention:: :jinrikisha:`Jinrikisha ` を使って開発環境を構築する場合、試用を目的として `Open JDK`_ を使ったセットアップを行う機能を提供していますが、 `Open JDK`_ では簡単な動作検証のみを行なっているため、試用目的以外の用途でAsakusa Frameworkを使用する場合は `Oracle JDK`_ を利用してください。 .. _`Oracle JDK`: https://www.oracle.com/technetwork/jp/java/javase/index.html .. _`Open JDK`: https://openjdk.java.net/ JDKのインストール ----------------- Oracle JDKの入手やインストール方法については、OracleのJavaのサイトなど [#]_ を参照してください。 .. [#] https://docs.oracle.com/javase/jp/8/docs/technotes/guides/install/install_overview.html 開発ツールが利用するJDKの設定 ============================= GradleやEclipseなどの開発ツールが利用するためのJDKの設定を行います。 通常、これらは環境変数 ``$PATH`` や ``$JAVA_HOME`` に対して、インストールしたJDKのパスを設定します。 詳しくは各ツールのドキュメントなどを参照してください。 アプリケーションプロジェクトの設定 ================================== Asakusa Frameworkのバージョン |version| では、アプリケーション開発環境のJavaバージョンの設定は、デフォルトでJDK 8(JDK 1.8)を利用する環境向けに設定されています。 .. attention:: Asakusa Framework バージョン 0.9.0 からJDK 7の利用は非対応となりました。 .. attention:: Asakusa Framework バージョン 0.9.0 からアプリケーション開発環境向けのデフォルト設定が JDK 7からJDK 8に変更になりました。 過去バージョンからのマイグレーションに関する注意点などは、 :doc:`migration-guide` も参照してください。 Javaバージョンに関する設定 -------------------------- :doc:`../introduction/start-guide` や :doc:`gradle-plugin` を利用して作成したアプリケーションプロジェクトは、Javaバージョンの設定に関して以下の設定を持ちます。 ソースコードのバージョン ( ``source`` ) javac(Javaコンパイラ)が受け付けるソースコードのバージョンを指定します。 Asakusa Frameworkのバージョン |version| ではデフォルトでこの値が ``1.8`` に設定されています。 ターゲットのクラスファイルバージョン ( ``target`` ) javacが生成するクラスファイルのバージョンを指定します。 Asakusa Frameworkのバージョン |version| ではデフォルトでこの値が ``1.8`` に設定されています。 EclipseのJRE用クラスパスコンテナ Eclipseがプロジェクトに対して使用するJDKのバージョンを指定します。 Asakusa Frameworkのバージョン |version| ではこの値が ``JavaSE-1.8`` に設定されています [#]_ 。 .. [#] Asakusa Gradle Plugin はソースコードのバージョンに対応するEclipseのJRE用クラスパスコンテナを設定します。 Javaバージョンの変更 -------------------- アプリケーションプロジェクトのJavaバージョンに関する設定に変更する場合、 :file:`build.gradle` に対して以下の設定を変更します。 build.gradleの設定 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ :file:`build.gradle` に設定しているソースコードのバージョンとターゲットのクラスファイルバージョンを変更します。 ``asakusafw`` ブロックに ``javac`` ブロックを追加し、プロパティ ``sourceCompatibility`` と ``targetCompatibility`` の値に 利用するJavaバージョンを設定します。 以下は、Javaバージョンに ``1.8`` (JDK 8)を利用するための設定例です。 .. code-block:: groovy :caption: build.gradle :name: build.gradle-using-jdk-1 asakusafw { javac { sourceCompatibility '1.8' targetCompatibility '1.8' } } Eclipseプロジェクト情報の再構成 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ :file:`build.gradle` の設定をEclipseのプロジェクト設定に反映するには、プロジェクト上で :program:`cleanEclipse` タスクと :program:`eclipse` タスクを実行します。 .. code-block:: sh ./gradlew cleanEclipse eclipse