開発環境のJava¶
この文書では、開発環境で利用するJava(JDK)環境やバージョンについて、また利用するJavaに応じたアプリケーションプロジェクトの設定について説明します。
See also
Asakusa Frameworkが動作検証を行なっているプラットフォーム環境の情報については、 対応プラットフォーム を参照してください。
開発環境で利用するJDK¶
Asakusa Framework バージョン 0.10.3 では主に Oracle JDK で動作検証を行なっています。
Attention
Jinrikisha を使って開発環境を構築する場合、試用を目的として Open JDK を使ったセットアップを行う機能を提供していますが、 Open JDK では簡単な動作検証のみを行なっているため、試用目的以外の用途でAsakusa Frameworkを使用する場合は Oracle JDK を利用してください。
JDKのインストール¶
Oracle JDKの入手やインストール方法については、OracleのJavaのサイトなど [1] を参照してください。
[1] | https://docs.oracle.com/javase/jp/8/docs/technotes/guides/install/install_overview.html |
開発ツールが利用するJDKの設定¶
GradleやEclipseなどの開発ツールが利用するためのJDKの設定を行います。
通常、これらは環境変数 $PATH
や $JAVA_HOME
に対して、インストールしたJDKのパスを設定します。
詳しくは各ツールのドキュメントなどを参照してください。
アプリケーションプロジェクトの設定¶
Asakusa Frameworkのバージョン 0.10.3 では、アプリケーション開発環境のJavaバージョンの設定は、デフォルトでJDK 8(JDK 1.8)を利用する環境向けに設定されています。
Attention
Asakusa Framework バージョン 0.9.0 からJDK 7の利用は非対応となりました。
Attention
Asakusa Framework バージョン 0.9.0 からアプリケーション開発環境向けのデフォルト設定が JDK 7からJDK 8に変更になりました。 過去バージョンからのマイグレーションに関する注意点などは、 開発環境マイグレーションガイド も参照してください。
Javaバージョンに関する設定¶
Asakusa Framework スタートガイド や Asakusa Gradle Plugin ユーザーガイド を利用して作成したアプリケーションプロジェクトは、Javaバージョンの設定に関して以下の設定を持ちます。
- ソースコードのバージョン (
source
) - javac(Javaコンパイラ)が受け付けるソースコードのバージョンを指定します。
Asakusa Frameworkのバージョン 0.10.3 ではデフォルトでこの値が
1.8
に設定されています。 - ターゲットのクラスファイルバージョン (
target
) - javacが生成するクラスファイルのバージョンを指定します。
Asakusa Frameworkのバージョン 0.10.3 ではデフォルトでこの値が
1.8
に設定されています。 - EclipseのJRE用クラスパスコンテナ
- Eclipseがプロジェクトに対して使用するJDKのバージョンを指定します。
Asakusa Frameworkのバージョン 0.10.3 ではこの値が
JavaSE-1.8
に設定されています [2] 。
[2] | Asakusa Gradle Plugin はソースコードのバージョンに対応するEclipseのJRE用クラスパスコンテナを設定します。 |
Javaバージョンの変更¶
アプリケーションプロジェクトのJavaバージョンに関する設定に変更する場合、 build.gradle
に対して以下の設定を変更します。
build.gradleの設定¶
build.gradle
に設定しているソースコードのバージョンとターゲットのクラスファイルバージョンを変更します。
asakusafw
ブロックに javac
ブロックを追加し、プロパティ sourceCompatibility
と targetCompatibility
の値に 利用するJavaバージョンを設定します。
以下は、Javaバージョンに 1.8
(JDK 8)を利用するための設定例です。
asakusafw {
javac {
sourceCompatibility '1.8'
targetCompatibility '1.8'
}
}
Eclipseプロジェクト情報の再構成¶
build.gradle
の設定をEclipseのプロジェクト設定に反映するには、プロジェクト上で cleanEclipse タスクと eclipse タスクを実行します。
./gradlew cleanEclipse eclipse