Jinrikisha の 特徴

この文書ではJinrikishaの特徴を紹介します。

開発環境向けの All in One パッケージ

JinrikishaはAsakusa Frmaeworkによるアプリケーション開発に必要なライブラリやツールをパッケージングしています。 このパッケージ1つで開発に必要な環境がすべて整います。

Asakusa Framework入門Asakusa Framework スタートガイド で説明されている開発環境の構築手順は、Jinrikishaを使ったインストールによってほとんどの手順が不要になります。 以下に Asakusa Framework スタートガイド で必要となる個々の手順がJinrikishaを使ってインストールした場合、どのようになるかを説明します。

Javaのインストール

Ubuntu版では、Javaのインストールが行われていない場合、 OpenJDK を自動インストールすることでJavaのインストールを自動化することができます。 本格的なアプリケーションの開発時にはOpenJDKの使用は推奨しませんが、Asakusa Frameworkを簡単に試すには便利なオプションです。

とりあえずOpenJDKで試用し、後からOracleJDKに切り替えることもできます。 JDKを切り替える場合、Jinrikishaのインストールディレクトリ配下の .rikisha_profile に定義されているJAVA_HOMEの値を変更してください。

Hadoopのインストールとセットアップ

Jinrikishaはインストールパッケージに Apache Hadoop を同梱しています。

HadoopはJinrikishaによって自動的にインストールされ、スタンドアロンモードで動作するよう設定されます。

Sparkのインストールとセットアップ

Jinrikishaはインストールパッケージに Apache Spark を同梱しています。

SparkもHadoopと同様、Jinrikishaによって自動的にインストールされ、スタンドアロンモードで動作するよう設定されます。

環境変数の設定

環境変数の設定はJinrikishaによって自動的に行われます。

Eclipseのインストール

Jinrikishaはインストールパッケージに Eclipse を同梱しています。

EclipseはJinrikishaによって自動的にインストールされます。

Asakusa Frameowrkのインストール

Asakusa Frameworkのインストールとサンプルアプリケーションの作成、ビルド、デプロイがJinrikishaによって自動的に行われます。

Hiveのインストール

Jinrikishaはインストールパッケージに Apache Hive を同梱しています。

HiveはJinrikishaによって自動的にインストールされます。

標準の設定ではHiveのメタストアには組み込みのデータベースを使用する「エンベデッドモード」が使用され、メタストアのデータストアにはローカルファイル(デフォルトでは hive コマンドを起動したパス上の metastore_db ディレクトリ)が使用されます。

Akakusa FrameworkとHiveの連携については、Asakusa Frameworkのドキュメント Asakusa FrameworkとHiveを連携して利用する を参考にしてください。

Hiveをはじめて利用する場合、Hiveのドキュメント GettingStarted も参考になります。

1つのディレクトリ配下にすべてのコンポーネントをインストール

Jinrikisha のインストール時に指定した単一のディレクトリ配下に、HadoopやEclipseなど、Asakusa Frameworkの開発に必要なすべてのコンポーネントをインストールします。 既にHadoopやEclipseが入っている環境と共存することなども容易になっています。

なお、Java本体のインストールについてはOSのパッケージ管理システムの仕様に依存します。 また、OSユーザのプロファイル設定ファイル( $HOME/.profile または $HOME/.bash_profile )に対する設定の追加や、デスクトップに対するショートカットを加えるような処理については、インストール時にこれらの設定を行うかどうかを選択します。